麻生首相と酒井法子の共通点 2

2009 , 9月 07 日 月曜日

<<承前>>

おともだちの中川昭一財務・金融担当相は、酩酊会見について「風邪などの薬を朝昼晩と飲み、体調が合わなかったうえ、量が多かった」とか、「前の晩は飲んだが、記者会見の前は飲んでいない」だとか、「ごっくんはしておりません。たしなんでいるんです。グラス一杯飲んでおりません」とか、一生懸命釈明した。

河村官房長官も、「昼食にワインが出たそうなので、たしなむ程度だったと思うが深酒ではない。酒が原因ではない」と援護、すこし強張った顔の細田幹事長も「体の条件が悪かった。痛み止めとか疲労とか時差とかいろいろな要素が重なった。十分休息して予算の審議に臨んで欲しい。普通に国内では答弁しておられるので問題ない」と収めようとする。

だが公明党幹部から、「あの会見を見た国民に対し、内閣の信頼を損ねたということを、任命した麻生首相がどう考えるのか」といわれ、自民党内からも、「あれだけ舌がもつれていると、国の代表として会議で責任を果たしたとは言えないんじゃないか」とか「罷免しないで中川さんの生き恥をさらしてはダメだ」といわれる始末だ。

そうこうしているうちに、新たな話題が提供された。

中川財務金融担当相は、本会合のあとG7昼食会を中座してホテルにもどって財務省や通訳と昼食をとり、自らワインを注文していて、その席には男2人女2人(美人)の記者も同席していたとメディアが報じたのだ。

でも実際同席したのは、玉木国際局長と2名の秘書官、それと読売新聞経済部の越前谷記者(女性)、日本テレビの原記者(女性)、ブルームバーグの下土井記者(女性)だったらしい。

世界の財相とリレーショナルシップを築く千載一遇のチャンスの昼食をすっぽかし、いつものように、近くにいた美人記者をナンパして昼飯を食いに行ったみたいで、こんなんで日本国の国益を任せられる人物とはとてもいえないと思うのだ。

記者の行動もおかしい。今回の騒動に一番近いところにいて「取材」していた記者がなぜ記事をかかないのだろう。記者がスクープのために体当たり取材をするのは仕事だろう。

せっかくのスクープを、特等席で取材できていたのに、なぜ記事を書かないのだろう。

本人は書いたのだろうか、デスクがボツにしたのだろうか、例の名前の言えないあの人が、「許さん、記者風情が」といったのだろうか。ブルームバーグはともかく日本テレビも記事にでないのはなぜだろう。

それとも、記事にできない事情があったのだろうか。

同席していた読売記者は「隠ぺい体質また露呈 不二家不正」の見出しで署名入り記事を書いた記者だ。この記者が次に紙面を埋めたとき、読者に記事を信用してもらえるのだろうか。誰もが知っていることを記事にしない新聞を、信用しろというのだろうか。

ちなみに不二家記事の副題は「ブランドに深い傷」「社長辞意 責任追及幕引き図る」だった。(「信頼回復 道険しく」だった版もある)

さて、会見で時間をつぶした中川財務金融担当相は、15分後に酔いを醒ましに在バチカンの上野大使に案内させ、総勢10人でバチカン博物館に繰り出した。すでに博物館は一般入館時間が終わってたが、そこはそれ、大使が印籠をだせばバチカンといえども博物館なら開くのである。一般客は入ってこないので、たっぷり2時間近く貸し切り状態で遊べたのだ。

酩酊大臣は千鳥足で歩き回って、触っては行けないものに素手で触りまくったり、柵を乗り越えて入ってはいけない場所に入り込んで警報が鳴ったとか、まるで酔っぱらいのおじさんみたいな行状が明らかになってきた。

おまけに、1月の衆院本会議の財政演説読み間違い26カ所も、前日に酒を飲みながらテニスをしてたとか、10月の緊急市場安定化策の会見に遅刻したとき、はしょった発表で株安起こしたのは、前の日に飲み過ぎて遅刻したせいだとか、ほかにも後援会でヨタヨタ、選挙後の万歳のときにヒック、党の要職者会談でゴッツンコなどの話が出てきた。

酒酔い運転なら常習化している状態で、もうほとんとアルコール依存症風なのだ。

そんなこんなで進退窮まって、ろれつが回らなかった原因は「風邪気味だった。念のためと薬を倍近く飲んでしまった」と衆院財務金融委員会で重ねて釈明したが、結局朦朧会見3日後の2月17日に辞任した。(小選挙区で3万票近く離され落選、比例でも復活できず)

なかなか首相のことまで進めないので、さらに続く

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